所在地 下京区 |
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選定番号 第6-017号 |
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推薦理由(抜粋) 昭和初期に建築された都市近郊の農家型住宅。外壁は真壁漆喰塗り,1階腰壁の下見板張り,2階の格子や虫籠窓を持った外観は良好な通り景観を形成している。 認定番号
第176号 認定理由 高山家は代々,七条御所ノ内の地で農業を営んでいた。元々は茅葺の主屋が敷地の奥に建っていたとされるが,区画整理事業により八条通が拡幅された際に通りに面して町家風の外観の建物を建築した。聞き取りによれば,建築年代は昭和5年(1930)とされる。 建物は,間口7間,奥行5間の規模を有する。1階は平格子,2階は通り土間の吹き抜け部分となる東寄りをむしこ窓とし,残りには格子を嵌める外観である。東側の一段下がった棟の部分には,裏手への通路と納屋があったが,平成6年に居室に改修された。主屋は東側に土間を配する。現在,勝手土間部分は板敷となっているが,井戸が保存され,天井の吹抜けも維持されている。玄関は土間に面して玄関の間があり,その上手には3室が並ぶ。上手奥は10畳も座敷で床,違い棚,仏間が並ぶ床廻りの意匠である。主屋の奥には,ニワトリ小屋があったが,昭和31年頃に離れに改築された。 高山家は,外観や平面構成には伝統的な町家形式を用いる一方で,納屋やにわとり小屋など生業である農家の空間が付加される。昭和初期に区画整理事業を契機に建てられた近郊の農家建築として評価される。現在では周辺は市街地化され,近郊農地であった頃の面影は失われており,高山家の佇まいは貴重である。 |
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