所在地 西京区 |
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選定番号 第5-009号 |
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推薦理由(抜粋) 昭和初期,竹職人の名工長野清助が「竹取物語」へ思いを深め,27年の歳月をかけて造った竹尽くしの建築物である。内装には,竹をモザイクタイルのように散りばめた仕上げをはじめ様々な技法による意匠が残る。 認定番号
第96号 認定理由 昭和初期の竹細工職人,長野清助(1887~1967)が27年をかけて建てたもの。香川県に生まれた長野は,畳職人を経て,昭和14年(1939),京都で竹細工業・竹清商店を開業した。同年,竹林に恵まれた松尾の地に,『竹取物語』から想を得た「かぐや姫御殿」の建設を始め,昭和41年(1966)に完成した。楼門,客殿,御殿の建物からなる。何れも木造で,大工が木工事を行ない,長野が柱に竹皮を巻いたり,壁や造作に竹細工を用いることで,竹取物語の世界を演出している。長野は,金閣の焼失(昭和25年)を嘆きその再建を祈念したことから,金閣を模した楼閣風の建物で,内部にはかぐや姫像が収められている。施主である竹細工職人の奇想を自らの質の高い技術を活かすことにより良質な空間を実現した,極めて稀有な建物として評価できる。 |
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