HOMEへ戻る
クローズアップ

玉村家  
<Tamamurake>
 推薦理由(抜粋)
奥には6畳の上段の間があり,欄間・床・違棚のある書院造りの建物で,山陰街道樫原宿場町の陣屋であった豪華なたたずまいが感じられる。街道の両側に虫籠窓を持つ町家が続く町並みの中心となる,住民にとって誇りに思う建物である。
 認定理由
玉村家は,山陰道の宿場町として栄えた樫原集落のなかほどに位置し,かつては本陣として参勤交代の大名等の宿所にあてられた建物である。屋敷は街道に南面して江戸時代後期のものと推定される主屋が建ち,後方には明和3年(1766)に建築された土蔵が配されている。主屋は間口が7間あり,東寄りの部分は農家風に対し,西寄りに位置する上段の間,二の間,三の間は,本陣として機能を有し書院造りに仕上げられ,各諸室から望める奥庭を持つ。街道に面して前庭を有し,宿場町や農業生産地としての特徴を残している。伏見宿の本陣が現存しない今日,市内で唯一残る本陣遺構であり,また樫原宿の近世町屋としても評価される。  
   


◆ 玉村家の個別ページはこちらから
◆ 「今月の彩」インデックスページへ戻る